札幌建築鑑賞会
平成3年の設立以来、さっぽろ時計台や北海道庁旧本庁舎など札幌を代表す
る文化財をはじめ、指定文化財以外にも「札幌軟石」建造物の見学・調査などの普及活動を継続して行ってきた。単に鑑賞するにとどまらず、歴史の掘り起こしや保存に向けた機運の醸成を展開してきている。
また、他団体主催行事への講師派遣や観光ボランティアガイドとの連携にも協力して多くの人々に文化財の価値と魅力を伝え、その保存・保護についての普及・啓発に尽力してきた。
平成30年には、関係団体と「札幌軟石ネットワーク」を結成して北海道遺産に「札幌軟石」を申請し選定されている。
オコンシベの会
平成13年に市民有志により結成され、同年6月に史跡北黄金貝塚公園が開園して以来、史跡の解説ガイドや模擬体験発掘・勾玉作り等の体験学習指導を行い、文化財の価値及び魅力の普及に尽力してきた。
縄文まつり等の市民が文化財に親しみ興味関心を高める普及活用イベントの支援等を行い、文化財の保存・保護のための啓発を図ってきた。中でも今年世界遺産となった史跡の解説ガイドでは重要な役割を担っており、年間約1万人の来園者に史跡の価値や文化財保護の重要性を伝えてきた。北海道内の児童生徒をはじめとして、地域の文化財の保護や活用を担う将来世代の人材育成にも寄与している。
令和2年度には、「第11回地域再生大賞優秀賞」を受賞している。
置戸町郷土史研究会
置戸を走っていた森林鉄道、通称「かぼちゃ号」の町外搬出の危機に、貴重
な郷土資料や文化遺産の散逸を防ぐため、昭和45年に町内の有志によって発
足した。会員により資料の収集が精力的に行われ、同年図書館の2階に郷土資
料室を設けた。郷土資料や埋蔵文化財等の収集・調査・整理等を通して、町内
をはじめ幅広い分野で大きな功績を残している。
石碑の由来の調査や開拓者古老の声の録音・収集など調査研究事業を進め、郷土史講座などの教育普及にも努めた。平成14年度より置戸町から郷土資料館の管理運営を委託され、町民文化祭での特別展示のほか、文化財保護条例の制定、置戸町文化財「藤川コレクション」・「大矢ボッコ靴」の指定など文化財の保護活動や文化振興に貢献している。