目的
北海道文化財保護協会は、道内の文化財保護及び保護思想普及のため、関係機関及び団体等との連携をはかり、文化財の保存活用を通じ、会員相互の協力と理解を深め、もって道民文化の向上に資することを目的としています。
組織
設立年月日
昭和36年3月21日
設立の経緯
昭和24年1月、世界最古の木造建築物法隆寺金堂の壁画が焼失し、文化財保存の危機を憂慮する世論が沸き起こり、昭和25年5月文化財保護法が成立しました。
文化財保護法は、我が国最初の文化財保護に関する全般的・統一的立法であり、 内容的には、文化財の保護に関する法律を統合するものです。
昭和30年、北海道に文化財保護協会を設立するよう要望が出され、同年4月27日、協会設立世話人会がもたれ、 民間における文化財保護の団体設置の必要性が、 伊藤秀五郎道教育長から説明され、発起人会が開催されたが、進展をみるまでには時間を要しました。
昭和35年、文化財保護法施行10周年を迎えるに至り、再度協会設立の機運が高まり、同年11月28日、設立準備世話人会が開催され、越崎宗一、山田秀三、今善作の各氏と北海道教育庁から、 稲垣守社会教育課長他が出席して、同年度内に協会を設立することを申し合わせました。
昭和36年3月13日、設立発起人会が開催され、同年3月21日(春分の日)、 北海道文化財保護協会創立総会で、名称、目的、規約、事業、役員等が定められました。
沿革
年度 | 主な出来事 | 会長・理事長 |
---|---|---|
昭和36年(1961年) | 北海道文化財保護協会設立 機関誌「北海道の文化」の創刊・協会情報発行 | 広瀬経一 |
昭和37年(1962年) | 第一回北海道博物館大会 道博協・道教委と共催 | |
昭和38年(1963年) | 北海道立博物館建設促進期成会を結成 | |
昭和39年(1964年) | 郷土文化財実測調査(道教委委託事業) | |
昭和40年(1965年) | 第一回文化財保護功労者表彰 | |
昭和43年(1968年) | 文化財愛護作文・絵画コンクール開催 | |
昭和50年(1975年) | 伊達市周辺の文化財めぐり開催 | 今井道雄 |
昭和52年(1977年) | 文化財スケッチ 標語募集 | |
昭和57年(1982年) | 広報紙「文化情報」創刊 | |
昭和58年(1983年) | 地域文化振興の事績により文部大臣表彰を受ける | |
平成2年(1990年) | 松前町周辺の文化財めぐり実施 | 会長代行 山本 武 |
平成3年(1991年) | 協会創立30周年記念事業の実施 記念誌「文化財保護の足跡」発行 創立30周年特別表彰 | 鈴木 茂 |
平成10年(1998年) | 文化財愛護少年団育成事業の実施 | 伊坂重孝 |
平成11年(1999年) | 第一回道外文化財散歩の実施(青森・秋田) | |
平成13年(2001年) | 協会創立40周年記念事業の実施 文化財講演会「能楽と日本の文化」 特別表彰及び記念祝賀会の開催 | 北野真一 |
平成14年(2002年) | ホームページ開設 第一回道内文化財散歩の実施(石狩市) ふるさとの文化遺産再発見事業の実施 (道教委委託事業) | |
平成15年(2003年) | 第一回文化財講演会の実施 | |
平成17年(2005年) | 北海道文化財保護協会会員増強決議 | 舟山廣治 |
平成20年(2008年) | 北海道文化財保護強調月間共同設定団体として参画 | |
平成21年(2009年) | 北の縄文世界展実行委員会メンバー | |
平成22年(2010年) | 道内文化財めぐり(2泊3日)実施 | |
平成23年(2011年) | 創立50周年記念事業の実施 文化財講演会「正倉院宝物と光明皇后」 50周年記念誌の発行、記念祝賀会 | |
平成24年(2012年) | 第一回文化財保護活動支援チャリティ講演会&交流の夕べ | |
平成25年(2013年) | 文化財を生かした親と子の絵手紙講習会の実施 | |
平成26年(2014年) | 3団体による文化遺産を活かした地域活性化事業の実施(文化庁補助事業) | |
平成28年(2016年) | 北海道150年事業実行委員 | |
平成29年(2017年) | 一般財団法人北海道文化財保護協会となる | 理事長 船山 廣治 |
平成30年(2018年) | 北海道150年関連事業実施 | |
令和元年(2019年) | 4/19 アイヌ民族支援法 制定 5/1 元号「令和」スタート | 理事長 角 幸博 |
令和2年(2020年) | 8/5 北海道文化財保存活用大網策定(北海道教育委員会) 新型コロナの感染拡大の影響により協会事業の中止が相次ぐ | |
令和3年(2021年) | 7/27 北海道・北東北の縄文遺跡群、世界遺産に登録 | |
令和4年(2022年) | 3/31 機関誌「北海道の文化」第94号 ※協会設立60周年記念号発刊 |