平成30年度 文化財保護功労者 受賞者

手稲郷土史研究会

手稲郷土史研究会 平成17年に手稲区民の郷土の歴史に対する関心が高まる中、「手稲郷土資料館」の設置を提唱する手稲区連合町内会連絡協議会を中心とした関係機関の後押しを受けて結成された。

 設立以降、手稲の歴史に関する研究を重ね、研究発表及び研修会の実施、研究集録の発行などの活動を継続し、地域住民が郷土の歴史に対する理解と関心を深めることに寄与している。

 また、手稲区が行う各種歴史関連事業へ積極的に連携協力し、文化財の保存・保護のための啓発普及活動を実践している。

松前神楽北海道連合保存会

松前神楽北海道連合保存会 平成11年に松前神楽の保存・伝承を推進し、地域文化の向上及び発展に貢献することを目的に4保存会を統合して結成された。

 松前神楽は、採物舞、巫女舞、湯立神事、獅子舞揃っての希有な神楽であり、北海道南部を中心に広範囲に神職が中心となって伝承してきた。現在では、渡島地方を中心に、檜山地方や後志地方、さらに留萌地方など各地の約120に及ぶ神社の例祭や新年祭、船魂祭等において神社拝殿での公開や依頼に応じて個人宅でも公開するなど地域に根ざした活動を行い、保存・伝承に取り組んでいる。

 平成30年3月には国指定重要無形民俗文化財に指定された。

えりも町郷土資料館N42°の会

えりも町郷土資料館N42°の会 平成13年に設立以前から地元有志で行っていたえりも町内の植物、石碑石仏、歴史、文化、文化財に関する調査・保護活動を、「日高の山道シンポジウム」を契機にえりも町郷土資料館の事業を支援する有志により設立された。

 調査結果は、8件のえりも町文化財を指定する基礎資料として活用されたほか、なかでも猿留山道の国史跡指定には、同会による所在調査や長年にわたる整備、復元事業が大きく貢献している。

また、青少年を対象とした自然体験事業の主催や猿留山道を歩く会を共催する等、地域の自然、歴史、文化の普及活動も実践している。