令和7年度 文化財保護功労者 受賞者

伊藤 勝文

昭和45年から50有余年にわたり、深川市文化財保護委員として文化財に関する調査・研究を行い、市の有形・無形文化財・史跡の指定にあたっては、指定に関する調査・研究はもとより、その卓越した見識をもって事にあたっているほか、文化財並びに歴史的建造物の活用についても積極的な意見を具申し、文化財の発掘や保護・活用に尽力している。
また、市の無形文化財である猩々獅子五段くずし舞には幼少の頃から加わり、昭和40年同保存会の設立に際しても中心的役割を果たしながら地域伝統文化の伝承に尽力するとともに、現在も、自ら担い手として、また後継者育成にも積極的に取り組んでいる。
令和5年には、猩々獅子五段くずし舞120周年事業の中心的な役割を担うなど、市民の文化財に対する意識の向上や、市の文化財保護行政の推進に大きく貢献している。

了寬 紀明

平成3年頃から本格的に清田区の郷土史の調査研究を始め、平成5年頃昔の地名である「厚別(あしりべつ)」の語源、由来を解明した。
また、平成17年頃には明治25年開削の「吉田用水」の沿革と歴史的意義および明治42年に吉田用水から分水した白石用水の歴史的意義の調査研究を始め、吉田用水は清田の厚別川から取水し、今の大谷地・流通センター方面まで延長5キロの水田農業用水路で、その跡が今も北野に長さ500mにわたって残っている事実を解明した。
平成31年からは、小学生や大学生、社会人などに対して、あしりべつ郷土館の歴史講座・出前講座・まち歩き講座として清田地域の歴史を数多く解説するとともに、あしりべつ郷土館ホームページにて、その研究結果を「きよたのあゆみ」として、毎月新規公開するなど、札幌市民の郷土愛の源泉となる郷土史の普及・啓発に大きく貢献している。

川村 俊也

平成11年から、8ミリフィルム映写機等各種メディア再生機器やパソコンに関する豊富な知識を活かして、貴重な写真や映像、音源、書籍、地図、文書のデジタル化をボランティアで行い、「電脳工房」の名義でその都度DVD等のディスクに保存した成果品を図書館などの公共機関や関係者に無償で提供してきた。なかでも、郷土資料として重要なものを「郷土史発掘デジタル版」としてシリーズ化し、特に昭和初期に別海村中西別広野に在住していた小澤彦三氏が撮影したガラスネガ157点のデジタル化及び根室空襲研究会が空襲体験者60名から聞き取り調査を行った際の音声テープのデジタル化は貴重である。
 また、別海町伊能忠敬記念碑建設期成会の事務局長として、平成16年に同会が実施した第一次伊能忠敬測量隊最東端到達記念柱建立に尽力。
 平成27年からは別海町文化財保護審議会委員として、令和4年からは同審議会会長として活躍するとともに、別海町文化財保存活用地域計画策定協議会の会長に就任し、令和6年に文化庁に認定された同計画の策定に大きく寄与するなど、町の文化財保護・活用に大きく貢献している。