平成28年度 文化財保護功労者 受賞者

田中三郎

image1永年にわたり滝川地方の古生物の発掘調査及び研究活動に努められた。

特にタキカワカイギュー化石発見後は、化石の保存・整理を積極的に行い、化石の整理保存後は、地域の子供達に化石やレプリカづくり等の指導を通して、普及啓発活動を続けられている。

また、「滝川化石シレニア研究会」・「沼田町化石館の化石体験館ボランティアガイド」・「たきかわ博物館くらぶの会長」として、滝川市美術自然史館・こども科学館と沼田町化石館において、市民や町民向けの普及啓発活動も実践されており、その功績は大きなものがある。

川村カ子トアイヌ記念館

image2川村カ子トアイヌ記念館は、1916年5月アイヌ文化の保存と伝承の重要さを意識し、川村カ子ト氏の自宅にアイヌ自身の手による資料館を創設された。

以来アイヌ民具(肌着、針刺し、鹿革衣、糸巻き、こね鉢、あつし、花矢、かんじき、鮭革靴、丸木舟など150種)を収蔵し、アイヌ民族の貴重な文化財の保存保護に尽力されている。

また、記念館は、国指定の重要無形民俗文化財「アイヌ古式舞踊」の保存・伝承の核となっており、文化財保護の他に記念館を拠点に観光振興に力を注がれ、北海道観光連盟功労賞を受賞するなど地域文化振興に大きく寄与されている。

月寒地区町内会・つきさっぷ郷土資料館運営部

image3「つきさっぷ郷土資料館」は、昭和16年に旧陸軍北部軍司令官官邸として建築され、戦後は昭和58年まで北海道大学学生寮として使用されてきた建物である。その後国から札幌市に移管され、昭和60年に郷土資料館として開館され、平成元年から月寒地区町内会連合会が管理することとなり、27年間にわたり月寒地区等の郷土資料の収集、展示と資料を活用して普及啓発を行っている。

さらに、郷土の歴史や先人の功績を市民に知らせる取り組みを行っていた、資料館の活動を「つきさっぷ郷土資料館だより」として年1回発行し、広報活動を通して歴史研究に広く貢献されている。